2017年4月初旬、菅官房長官がある人の記者会見での一コマに対し、「リーダーを目指す人の心得という本を読んで少し会見へのプレッシャーがなくなった・・〜・・」と発言したニュースを読んで、どんな本だろう?と興味津々。
あの人だからできたんだろう、上司の指示がおかしい、と思う方は必読です。
リーダーを目指す人の心得ってどんな本?
著者のコリン・パウエル氏、予備役将校訓練隊を卒業した17歳から退役56歳まで軍に、その最終階級「陸軍大将」。その後、政治家、最高位は「国務長官」。
そのコリン・パウエル氏が人生やリーダーシップに関する大事なことを学んでいる姿を文字で見せてくれる本。逸話的自伝というのがぴったりかも ^_^
国を護るという、とても重要で大変な役割を担うリーダーシップのあり方を周りの方々から学び、自分のものとし、米国にとって重要な役割を果たしてきた方がその人生を逸話のように書いてくれています。
組織が永続的発展するのに必要なリーダーシップとは何か、何が要求されるか、どのような教育訓練が必要か、部下の立場・自分の立場・上司の立場で何を考え学ぶか、経験から語ってくれます。もちろん、失敗談も ^_^
組織の発展を担う責任者、上司の考えがわからず右往左往している若い方にはきっとなにか得るものがあると信じます。
周りの企業すべてに、こんな上司がおいでたらすごい国になるでしょうね。そうならないから人生面白いのかもしれませんが・・・
コリン・パウエル氏のルール、自戒13カ条は、どなたにもすぐ役立つことだと思います。この意図はなんだ?、と感じて、何度も読み返したところもあります。
一通り読み終えるとコリン・パウエル氏の13カ条は何を伝えたいのか、自分の経験と合わさって、より明確になる方がおいでると思います。
書籍情報
- 書籍名:リーダーを目指す人の心得
- 著 者:コリン・パウエル/トニー・コルツ
- 発行所:株式会社飛島新社
- 価 格:1,700円(税別)
- 初 版:2012年10月13日
- ページ数:349
目 次
第1章 コリン・パウエルのルール(13カ条)
第2章 己を知り、自分らしく生きる
第3章 人を動かす
第4章 情報戦を制する
第5章 150%の力を組織から引きだす
第6章 人生を振り返ってー伝えたい教訓
おわりに「すべては人である」
リーダーを目指す人の心得を読んで
なかなか読み進むことができませんでした。読む終えるのにいつもの3倍はかかったように思います。繰り返し同じ文章を読んでしまっていました。
本を読むたびにもう一度目を通す箇所、後々役立ちそうな箇所に付箋チェックを入れるのですが・・・
いつもはこんな付箋チェックはしないのですが、どこかしこに心惹かれる文章がありました。
すべてを受け取るのは無理、なにかの機会ごとに関係するところを読み直します。
いつか役立てることができれば、と思います。
特に印象に残った点を少し、
- 先に権力や知力があるわけではない。毎日の努力・気づきがあって、その後、権力・役割を得る。
- 嫌な仕事、意見が違う、上司の命令がおかしい、と感じても全力でその仕事を終わらせる。自分にとって意味あることかもしれないし、組織にとって無駄な仕事はない。
- 忠勤:反論あれば、しっかりと反論する。その上で、指示をきちんと実行する。
- 仕事のための仕事は作らない。
- 正直に生きる。問題の先送りをしない。
- 若者、交換留学生の心に響いたのは、国の重要機関でも偉い人でもなく、レストランの店長や一国民。子供たちが何を見ているかわからないが、常に何かを見ており、見たものを常に評価している。彼らに必要なのは豊富な経験。
ここ、本読んでください。第6章人生を振り返ってー伝えたい教訓、です。
この本の要点は、最後の『すべては人である』このヒトコトにあると感じました。このヒトコトにコリン・パウエル氏が読者に伝えたかったことが詰まっていると思います。
この本、組織の永続的発展に必要な人材育成に活用できると信じてやみません。
いい本だ ^_^
興味ある方、こちらでどうぞ!
付記)
菅官房長官の『リーダーを目指す人の心得という本を読んで、少し会見へのプレッシャーがなくなった・・~・・』のもとになった部分は、第4章 情報戦を制する、にあると感じました。
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