カーネギー、ジョブズ、アドラー、3人の名前が出てる本が目にとまりました。カーネギーとジョブズの人生を拓く天国の対談:アドラー哲学を実践して得た100の金言、読んでみました。
どんな本?
著者、永江誠司氏がカーネギーとジョブズの考え方に興味を持ち、生きてた時代が異なる二人の考え方を100の金言について対談形式でまとめた本。
100の金言について二人の対談は実際に行われたわけではなく、著者が両者の資料を読み取って、この金言なら二人はこんな考え方だろう、とバーチャルリアリティ化してます。
二人の成功者の考え方は、とてもよく似ているところがある反面、対立するところも読み取れます。
私的で恐縮ですが、100の金言には共感するところがたくさんありますので、100の金言の中から著者が抽出してる金言の中に気になる言葉があれば、その対談を読んでみてはいかがでしょう。
著者が抽出している金言
- 昨日と明日は忘れて生きる
- 人生の目標を決めたら迷わない
- 自分が不完全な事実を認める
- 人は自分にしか興味がない
- 人と議論しても意味はない
- 人は自分を好きになる人を好む
- 自分の気持ちと直感に従う
- 決断や行動は価値観の鏡である
- 人はみなアーティストである
- 人をほめたら「そして」と続ける
以上、本の裏表紙記載の金言から引用。
著者と私は感じ方が異なります。私にはもっと響いた金言がありました。
書籍情報
- 書籍名:カーネギーとジョブズの人生を拓く天国の対談、アドラー哲学を実践して得た100の金言
- 著 者:永江誠司
- 発行所:株式会社講談社
- 価 格:840円(税別)
- 初 版:2017年4月20日
目 次
第1章 人生:1〜10
第2章 生き方:11〜20
第3章 心を整える:21〜31
第4章 仕事:32〜40
第5章 成功する秘訣:41〜50
第6章 人間関係:51〜60
第7章 人を動かす:61〜69
第8章 人を説得する:70〜81
第9章 人を変える:82〜90
第10章 愛と幸福:91〜100
各章、9〜12の金言があります。
読んでみて
まず思ったのが、カーネギー氏、ジョブズ氏、ともに良質な人間関係の構築について述べられているが、カーネギー氏は構築に期限がない、ジョブズ氏は商品を開発し提供する立場から期限がある、と二人の立場が異なるなぁ、です。
そうはいっても、半分いや7〜8割方は同じ考え方です。二人の差は考える対象が人だけか、人と人が喜んで使う商品か、が根本にあるように思います。
個人的に印象に残ったことは、次の通り。
- 議論して論破された人は、自分の考えを変えるのではなく、反発と遺恨だけを保持する
- 人は自分より相手が下だと見ると見下して学ぼうとせず、相手が上だと見れば自分を見下して学ぼうとしない。
- 顧客が今後何を望むか、顧客よりも先につかむ。
- 議論に勝つ最善の方法は議論を避けること。
- 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきをもつ。
- 相手をほめるのは、歯科医が局部麻酔するのに似ている。
- 幸せはあなたが何者であるか、何をもっているかで決まるのではない。何を考えるかによって決まる。
これらは、著者が選んだ金言であったり、その金言に対する二人のコトバだったりします。読む人によっていろいろ感じるところがあると思います。
一般的によく言われている、
「商品を売るとき、商品について説明しても関心のない人は興味を示さない。説明よりも相手の話をよく聞く。商品への不安や不便さを聞いて、それらを取り除くように商談をすすめる。」
ということについても対談があります。
この本に興味ある方は、こちらでどうぞ。
コメント