健康上エアコンをできるだけ使用しないとしている仕事部屋にいると、パソコンの排熱でボォ〜っと。毎日の暑さにまいっているところに目についたのが本棚片隅のこの本『アメリカインディアンの教え』。数年前に一度読んだきり・・・
子どもには独立して一人で生きていく術を身につけて欲しい、と願うかたわら、目にとまった本なので、今、もう一度読むとまた違ったことが得られるのではないか、との淡い期待がムクムク。。。
この本、子どもの成長を願う親にとって必要な心の持ちようについての考えを知ることができます。子どもに限らず、すべての人間関係の原点が見え隠れ・・・
読み進むと、私自身の短所、その根本となる心のもちようについても多少とも感じるところがあります。短所を克服できるかどうか、今後の課題ですが・・・
最初の章題からは、マイナスイメージを感じるかもしれません。そのあとに続く著者の伝えたいことを読み取るためにも先に読んで欲しかったんだろうと感じます。
親子関係、家族関係を現状よりよくしたいと願っている方は読んでみると何かいい案が浮かんでくるかもしれません ^_^
書籍情報
- 書籍名:アメリカインディアンの教え
- 著 者:加藤諦三
- 発行所:株式会社ニッポン放送出版
- 価 格:500円(本体485円)
- 買った時期が古い・・・購入時検索必須
- 初 版:1994年4月30日
目 次
第1章 批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします
第2章 敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います
第3章 ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になります
第4章 ねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります
第5章 心が寛大な人の中で育った子はがまん強くなります
第6章 はげましを受けて育った子は自信をもちます
第7章 ほめられる中で育った子はいつも感謝することを知ります
第8章 公明正大な中で育った子は正義感を持ちます
第9章 思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます
第10章 人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします
第11章 仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけます
気になった文章
読んでて印象に残った文章を少し列挙。。。
- 父親の威厳:社会が父親に威厳を与えていたのであって、父親が個人として威厳を持っていたわけではない。
- 励ますことのむずかしさ:励ましが必要なのは失敗したとき。失敗したとき、人はその人から逃げていき、励ましが必要でないときにその人の元に寄ってくることが多い。励ますことはやさしいが、難しいのは、それが必要なときに励ますこと
- 優しさとは、相手をそのまま受け入れること
- 親がある年齢になった子供にしてあげられる最高のことは、子供が本当に好きなことを見つける手助けをすること
- もともと人間はひとりひとり違う。それを比較して優越感を持ったり劣等感を持ったりするのは愚かなこと
- 自分は自分、他人は他人ということが感じられる人が心理的に大人
- 子供にはあなたの愛を与えることはできても、あなたの考えを与えることはできない
- 子供を認める、子供を理解する、それらの事は自分(親自身)の心の葛藤が解決できて初めてできること
親が子供のことでなにかわからないこと『どうして?』に遭遇する原因は親自身に心の底にあるものにいきつく、というのが著者の結論。
結局は心の持ちようがその後の成長に影響する、ということでしょうか。
本の内容は、子供を相手(他人)、親を自分 に読みかえると、他人との人間関係にあてはまりますね。
子供たちと親御さんたちと人間関係を構築する教師の方にもいいかも ^^
子どもに幸せに育って欲しい方、何らかの人間関係上での悩みにぶつかっている方には、解決のキッカケがつかめるかもしれない本です。
そうそう、最後までインディアンとのつながりはつかめませんでした -_-;
興味のある方は、こちらからどうぞ ^_^
表紙が違うのですが、目次を確認すると同じでした。
ーーーーーーーー
続編も出てました。まだ読んでいませんが・・・
コメント