痛風はビールを飲みながらでも治る!納光弘著

 痛風専門医を自負している、納光弘Doc.が痛風になり、それまで患者に間違ったことを教えていたことに気づき、自身の痛風経験から治験を述べてくれます。痛風の要因は尿酸の排泄がうまくいかなくなるか、尿酸が体内で作られ過ぎるかが要因。そのどちらに起因するものか、調べる方法、そして、それぞれの治療について、著者の考えを知ることができます。本当に怖いのは、高尿酸血症。

特に大事なのは、痛風の激痛対策ではなく、高尿酸状態が続くことによる、静かに進行する腎障害・・・読んだ時点ではとても恐怖を感じるのですが、時間経過とともに忘れてしまうのが私・・・

イラスト、痛風

 別の本、ビールを飲んで痛風を治す!の著者、 田代眞一氏もご自身の体験をモトに治験を述べられていますが、両者の共通点は『ビールは痛風の直接原因ではない。飲み方が痛風の発症要因につながる。』、ビール飲みながらでも痛風は治せる、というところ。田口氏の書籍レビューはこちら、ビールを飲んで痛風を治す

私にとって、気になる情報がより詳しく載っていたのは、本書、納光弘氏の『痛風はビールを飲みながらでも治る!』です。

 尿酸の排泄がうまくいかなくなっているのか(尿酸排泄低下型)、尿酸を作りすぎなのか(尿酸産生過剰型)、それぞれ治療薬が異なります。どのように検査し判断するか、また、薬についても種類と効能について詳しく説明があります。いまさらながら2つのタイプのどちらなのか、調べることの重要性を学ぶことができました。

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書籍情報

  • 書籍名:痛風はビールを飲みながらでも治る!
  • 著 者:納光弘氏
  • 発行所:株式会社小学館
  • 初 版:2014年7月13日
  • 価 格:550円(税別)

目 次

 痛風に関して、気になることがあれば、ブラウザの検索でこのページを検索してみてください。目次の中でヒットしたら、この本を読んでみてください。

第一章 専門医の私が痛風に!
 専門医が患者になった日
 発作が治まったが・・・
 そもそも痛風とは
 激痛よりもやっかいなのは・・・
 痛風の原因は尿酸
 尿酸は体の中に約1200mg
 血液中の尿酸の上昇が痛風発作を呼び起こす!
 足に激痛が走ったらチェック!
 痛風は古代からの病気
 痛風が“ぜいたく病”と呼ばれる理由
 患者の九八%以上が男性!
 痛風になりやすい年代は?
 痛風になっていない人も要チェック!

第二章 アルコールをやめる必要はなし 敵はストレス!
 痛風でも食事を楽しめるし、ビールも飲める
 尿酸値の正常値を知っておこう
 血清尿酸値と尿中尿酸値の違い
 私の場合のアルコールと尿酸値
 アルコールと尿酸値の関係
 大量のビールを飲んでみると・・・
 アルコールが尿酸に変身する経過は二通り
 研究会で実験の発表を決意!
 予想に反して尿酸値が暴走!
 ストレスが尿酸値上昇の原因!?
 尿酸値を上昇させる三つの要因
 他にもある痛風の原因
 (章末コラム)マススタディ(多人数を使った実験)で痛風を分析

第三章 辛くない痛風治療とは
 怖いのは痛風より高尿酸血症
 最新の痛風治療基準
 痛風発作の応急処置
 痛風の薬物治療は二段階
 痛風発作に対する治療薬
 勝手に治療を中断してはダメ!
 ストレスの暴走!
 薬を飲むことに決めた!
 尿酸値を下げる薬にはどんなものがある?
 飲むべき薬を見極める
 尿酸値の上昇タイプを調べる!
 薬の効果は?
 ストレスによる尿酸値上昇は薬物治療で改善!
 痛風の治療は生涯続く?
 (章末コラム)マイナー発作は存在する

第四章 合併症を防ぐには
 痛風の合併症
 腎障害・尿路結石は最も危険な合併症
 尿のpHを上げて腎障害・尿路結石を予防!
 単独療法と併用療法ー私の実験
 感動的な出合い
 尿pHの記録を開始!
 624回の連続採尿から学んだこと
 腎障害、尿路結石の薬物治療のまとめ
 痛風と似た病気
 (章末コラム)機中の飲酒で思わぬ発見

第五章 無理のない日常生活の過ごし方
 生活習慣で気をつけること
 肥満を治す
 肥満のタイプは二種類
 6.6kgのダイエットに成功
 ダイエットの目安
 肥満になりにくい食事の摂り方
 食事療法
 軽い運動をする
 ストレスをためない
 検査の受け方・医師とのかかわり方
 痛風を無理なく治すには?
 治療経過を自分で記録してみる
 旅行に出かけるときの注意事項
 引っ越し・転勤で主治医を代えなければならないときは・・・
 海外で生活するときにも注意が必要
 痛風をうまくライフスタイルに取り入れる
 (章末コラム)「プリン体オフ」のビールについて

著者の痛風治療で必要なこと

  • 体重コントロール
  • ストレスの解消
  • 正しい薬剤の服用

 これら3点が痛風治療において必要なことで、プリン体の多いものを避けることを主体とした食事療法に重要性は感じない、とのこと。

イラスト、痛風ビール

 痛風でも食事を楽しめるし、ビールも飲める、この文章、ビール好きにはたまりませんね。。。(でも、飲み過ぎはダメですから)

しかし、おもしろいですね。痛風を経験する前と後で患者に伝えることが違ってるって・・・でも、私自身の経験も同じなんですね。。。痛風経験のある医者とない医者、それぞれの知識と経験によって、治療方針が異なる可能性がある・・・仕方のないことですね。患った時点で、どのような医者にかかるか、結構重要課題かもしれないです。

読み終えて

 痛風を患うと当然医者にかかります。で、医者の言うとおりにしていたのに発作・・・こんな場面結構ありました。

塩分控え、ビール他お酒類は全く飲んでいないのに発作・・・、また、発作が起こったから病院で血中尿酸値検査、6 代・・・なんで?
私見ですが、同じ経験をされた方多いと思います。

 この本では、ストレスも大きな要因と。。。発作発症時点の自分の状況から、なるほど、と私的に納得。

あと、アルコールを飲んだのに尿酸値が下がった、この実経験の話もその後の大量ビール飲みを含め、興味深く読ませていただきました。特に尿酸値は毎日上下する、この値が痛風判断基準値を超えたり超えなかったり、があることから、尿酸値測定タイミングで尿酸値が異なり、その結果からしか言えないDoc判断につながる・・・う~ん・・・

イラスト、いい夫婦

 痛風の合併症のひとつ、尿路結石、ビール飲んだら尿が多くなるので予防になる、という善玉的考え。

痛風患者にとっては、都合のいいことばかりに目が行ってしまうのですが、ここは自分の体の状態をしっかりみながら、怖い合併症につながらないように、今後どうしていくか考えてみようと思います。

特に次の3つはすぐにできそうなのでやってみよう ^_^

  • プリン体より食事の量(腹八分目、糖質制限)
  • 軽い有酸素運動(ウォーキング・ジョギング・サイクリング)
  • 水分摂取(2L以上/日)

患者一人ひとりが自分の体に対して医者になる』この納医師の言葉、持病だけでなく、いろいろな場面が思い浮かび、心に残りました。ありがとうございました。

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